【4月11日 RenewableEnergyWorld.com】ブラジルは長らくエタノール生産で世界のトップに君臨してきたが、ここ数年は風力エネルギーで世界有数の地位を占める基盤を築いてきた。一方で太陽光分野では1000キロワット規模のプロジェクトしかなく、その存在感は希薄だった。しかし、ブラジル連邦政府はついに、この分野への大規模な投資をする準備が整ったようだ。

 米ブルームバーグ・ニュース(Bloomberg News)によれば、ブラジル電力エネルギー庁(ANEEL)は太陽光発電に関して、大型プロジェクトを実施する事業者に大幅な減税措置をとることと企業や家庭による売電を認めるという2つの施策を導入する構えだ。

 同庁のイバン・マルケス・デ・トレド・カマルゴ(Ivan Marques de Toledo Camargo)氏は記者会見で「ブラジルはソーラー(エネルギー)を大いに支援している。われわれは基準を明確化した。ソーラーエネルギーがどれだけ発展するか、あとは市場が決めるだろう」と述べた。

 各地のスタジアムに大型発電システムを導入しているブラジルは、太陽光発電を2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の1つの大きな要素として位置付ける方針を示している。(c)RenewableEnergyWorld.com/AFPBB News

RenewableEnergyWorld.comにこの記事の原文(英語)が掲載されています。