【1月19日 AFP】日本の調査捕鯨船「第2勇新丸」と反捕鯨団体「シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation SocietySSCS)」の船が18日、南極海で衝突し、シー・シェパード側は活動家3人が負傷したと発表した。

 同団体のポール・ワトソン(Paul Watson)代表がウェブサイトで明らかにしたところによると、衝突が起きたのは、南極大陸のモーソン半島(Mawson Peninsula)から北に約560キロの地点。抗議船スティーブ・アーウィン(Steve Irwin)号を激しく追尾していた第2勇新丸を減速させようとした小型船団に、第2勇新丸から引っ掛けフックや竹ざおが繰り出され、米国人活動家が裂傷を負い、動物専門チャンネル「アニマルプラネット(Animal Planet)」のカメラマンとフランス人フォトグラファーが負傷したという。

 一方、水産庁の説明によると、活動家らがロープを第2勇新丸のスクリューにからませようとしたり、侵入防止用のネットを切ろうとしたり、塗料が入った瓶約30本を投げつけるなどした。そのため第2勇新丸は音声と放水砲で警告を発し、竹ざおを使って小型船を押し戻したという。(c)AFP/Martin Parry