【12月29日 AFP】反捕鯨団体「シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation SocietySSCS)」は29日、オーストラリア南西沖約2400キロの海域で日本の調査捕鯨船団を追跡していた豪船籍の抗議船「ブリジット・バルドー(Brigitte Bardot)」号が約6メートルの大波を受け、船体に亀裂が入ったと発表した。

 現在、抗議船「スティーブ・アーウィン(Steve Irwin)」号が救助に向かっているが、到着まで20時間かかる見込みという。けが人はなく、ブリジット・バルドー号も自力航行できるという。

 ブリジット・バルドー号は、2010年1月に日本の調査捕鯨団の監視船と衝突・沈没した超高速抗議船「アディ・ギル(Ady Gil)」号の後継としてシー・シェパードが購入した高速船で、10人が乗り組んでいた。

 この事故を受けて、現在は「ボブ・バーカー(Bob Barker)号」が1隻で日本の調査捕鯨船団を追跡している。(c)AFP/Amy Coopes