【12月12日 AFP】オーストラリアのタスマニア(Tasmania)島にのみ生息する絶滅危惧(きぐ)種の肉食性有袋類、タスマニアデビルの間で広がっている致死性の伝染性悪性腫瘍(しゅよう)が、これまで安全とみなされてきた同島西部ジーハン(Zeehan)で初めて確認され、関係者の間に衝撃が走っている。

 タスマニアデビルの間では、顔面などに大きな腫瘍ができて食物が摂取できずに死に至るがん性の伝染病「デビル顔面腫瘍性疾患(デビルがん、DFTD)」がまん延。既に感染は島内の60%に広がっている。

 保護活動にたずさわるハウエル・ウィリアムズ(Howel Williams)氏は9日、「病気が島の西方に拡大しつつあることは把握しており、西部の一部での感染は予測していたが、今回感染が確認された地域は現時点では予想外だった」と述べた。

 デビルがんは、感染した個体が他の個体にかみ付くことで伝染する。これまでデビルがんが原因で失われたタスマニアデビルは生息数の70%に上るとみられ、豪政府は2009年、タスマニアデビルを絶滅危惧種に指定した。(c)AFP

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