【11月23日 AFP】アジアで最もステータスの高いホテルチェーンとして知られるザ・ペニンシュラホテルズ(The Peninsula Hotels)が、年明け1月からフカヒレを使ったメニューの提供を中止する方針を発表した。種の保存の危機にある捕食生物の保護を訴える活動家などからは、画期的決断だと称賛されている。

 ペニンシュラホテルズ・グループの運営会社である香港&上海ホテルズ(The Hongkong and Shanghai Hotels)は21日、「種の保存と海洋の生態系維持のために、2012月1月1日以降、フカヒレを使用したメニューおよび商品の提供中心を決断しました」と発表した。ただし、11月21日以前に予約を受け付けた宴会については、1月1日以降でもフカヒレの提供を行うとしている。

 ペニンシュラは香港、上海、北京、東京、ニューヨークなどで9つのホテルを展開している。同グループのホテルで行われる中国料理の結婚式やビジネスの宴会では、フカヒレのスープは欠かせない高級メニュー。

 香港&上海ホテルズの郭敬文(クレメント・クォック、Clement Kwok)最高経営責任者(CEO)は「わたしどものメニューからフカヒレをなくすことによって、世界の未来の世代のための海洋生態系の保護に、わが社の決定が貢献できればと願っている」と述べている。(c)AFP/Stephen Coates