【10月7日 AFP】ニュージーランドとオーストラリアは7日から、水不足で非常事態を宣言した太平洋の島しょ国ツバルに大型海水淡水化装置の空輸を開始する。

 ニュージーランドのマレー・マカリー(Murray McCully)外相は、オーストラリアとニュージーランドの軍の輸送機が、ニュージーランド陸軍の大型海水淡水化装置をツバルの首都フナフティ(Funafuti)に運ぶと発表した。小型の淡水化装置は今週すでに輸送されている。

 マカリー外相によると、現在フナフティの淡水化プラントでは1日あたり4万3000リットルの淡水を作っているが、5300人の住民が暮らすためには最低でも1日に7万9500リットルが必要だという。

 ニュージーランド領トケラウ(Tokelau)も、約1400人の住民が使う水が残り約1週間分を下回り、非常事態を宣言した。

 マカリー外相は今週、水不足は他の太平洋の島しょ国にも拡大するとみられ、南太平洋の広い範囲で食料不足が起きる恐れもあると述べていた。(c)AFP

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