【12月9日 AFP】バチカン市国は世界で最も環境に優しい国家であると、7日の現地紙オッセルバトーレ・ロマーノ(Osservatore Romano)が報じた。

 バチカン市国は2008年、パウロ6世ホール(Paul VI hall)の屋根に発電用のソーラーパネル2400枚を設置した。同紙によると現在、バチカンの居住者1人当たりの太陽光発電量はピーク時で200ワットと、環境先進国といわれるドイツの80ワットを大きく上回っているという。イタリアの国民1人当たりの太陽光発電量はわずか4ワットにすぎない。

 もっともバチカン市国の人口は800人あまりで、主権国家としては世界で最も人口が少ない。

 ローマ法王ベネディクト16世(Pope Benedict XVI)は環境保護に熱心なことから、イタリアメディアからは「グリーン法王」と呼ばれている。

 法王庁は今月初めにも、ローマ法王がパレードの際などに乗る専用車「Popemobile(ポ-プモービル)」として電気自動車(EV)を使用することを検討していると明らかにした。(c)AFP

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