【11月25日 AFP】タフガイでならすロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相に、「男の中の男」といわしめる人物はそういないだろう。

 しかし続けざまの飛行機トラブルをものともせず、プーチン首相の故郷サンクトペテルブルク(Saint Petersburg)で開かれた「世界トラ・サミット(International Tiger Conservation Forum)」に到着した米俳優レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)さんは24日、首相からこの賛辞を受け取った。

 プーチン首相は事前に用意していた原稿を読んでスピーチしていた途中にアドリブで、観客席にいた映画『タイタニック(Titanic)』で知られるスター、ディカプリオさんを指し示すと、ディカプリオさんがサミットへ向かう途上で2度も遭遇した飛行機のトラブルについて自分が知っているということを披露し、トラの保護という使命を誇らしく思わせてくれる英雄だと賞賛した。

 プーチン首相は「あらゆる障害を乗り越えてこの場にかけつけてくださったことに感謝したい。腹のすわった人物でなければ、ここへ来ることを諦めていたかも知れない。(飛行機のトラブルを)悪い予兆ととらえ、行く価値はないと思ったかもしれない。しかし彼は文字通り、行く手を切り開いてサンクトペテルブルクへやって来た。(この粘り強さこそ)男の中の男だ」とたたえた。

 聴衆からは「ブラボー」の声があがり、プーチン氏はつかの間言葉を止め、ハリウッドのスターは一瞬、笑顔で応えた。ディカプリオさんは、トラ保護のために100万ドル(約8300万円)の寄附も約束している。

 このトラ・サミットへ向かう途中の22日、ディカプリオさんが乗ったデルタ航空(Delta Airline)機はエンジントラブルを起こし、ニューヨーク(New York)で緊急着陸した。さらに乗り換えた飛行機もまた強い向かい風で想定以上に燃料を消費し、ヘルシンキ(Helsinki)で予定外の給油着陸を余儀なくされた。プーチン首相はこのエピソードを紹介した。(c)AFP