【8月16日 AFP】米ワシントンD.C.(Washington D.C.)のスミソニアン国立自然史博物館(Smithsonian National Museum of Natural History)で14日から、世界の一流の植物画アーティストたちによる絶滅危惧種の植物画を集めた展覧会「Losing Paradise(失われゆく楽園)」が始まった。

 展覧会のコーディネーターを務めるアメリカ・ボタニカルアーティスト協会(American Society of Botanical Artists)のキャロル・ウッディン(Carol Woodin)氏によると、この展覧会の目的は「絶滅する可能性の高い植物の美を記録する」こと。44点の展示品はどれも、世界トップクラスのボタニカルアーティストの作品という。

「アーティストたちに、科学者たちとの連携を深め、今日希少となってしまった植物や絶滅の危機にある植物に関心をもってもらいたいと考えています」とウッディン氏。オーストラリア、ブラジル、イスラエル、南アフリカ、韓国、英国、米国からアーティストを招待し、絶滅危惧種に指定されている植物の中から、描きたいものを選んでもらった。

 展覧会は12月まで。その後、英ロンドンの王立植物園(Royal Botanic Gardens)に巡回する。

 米ミズーリ植物園(Missouri Botanical Garden)のピーター・レイヴン(Peter Raven)氏によると、世界で存在が確認されている植物約30万種近くのうち約20%が絶滅の危機にある。(c)AFP

【参考】展覧会「Losing Paradise(失われゆく楽園)」の詳細(公式、英語)