【7月2日 AFP】メキシコ湾(Gulf of Mexico)沖での原油流出事故への英エネルギー大手BPの対応に抗議して、ロンドン(London)の同社本社前で100人でブブゼラを吹き鳴らそう――。米国のビデオプロデューサーがこんな計画を着々と進めている。

 ニューヨーク(New York)・ブルックリン(Brooklyn)地区のアダム・クワーク(Adam Quirk)さんは、さまざまな活動に必要な資金の寄付を募るサイト「キックスターター(Kickstarter.com)」で、「ブブゼラ・フォー・BP(Vuvuzelas for BP)」プロジェクトを始動した。

 1日正午までに、316人から3388ドルが集まり、目標としていた「ブブゼラ大コンサート」開催費1000ドルと、海洋掘削中止を求める団体「Gulf Disaster Fund」への寄付金1000ドルを達成した。

 サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)で一躍有名になった民族楽器ブブゼラは、1本6.5ドル。クワークさんは、集まった資金でブブゼラ100本を購入し、群衆を整理するための人員を数人雇うつもりだという。

 ブブゼラを吹くボランティアも募集しているが、「必要なスキルは特になし」だそうだ。

 キックスターターの「ブブゼラ・フォー・BP」のページには、BPのトニー・ヘイワード(Tony Hayward)最高経営責任者(CEO)の笑顔をブブゼラが取り囲んでいる写真が掲載され、「BPは原油流出を引き起こしたのに痛みを感じていない」「こんなことをしても何も変えられやしないことはわかっている。でも、メディアの注目をBPの問題に引き戻せるだろう」などと書かれている。(c)AFP

【参考】Vuvuzelas for BP(英語)