【3月10日 AFP】英政府は9日、繁殖力が強く在来植物を駆逐しているタデ科の植物イタドリの駆除のため、これを枯らす日本の虫を試験的に導入すると発表した。

 イタドリはわずか1か月で高さ1メートルに成長する。もともとは観賞用として日本から持ち込まれ、庭園に植えられていたが、その後建物のすき間や道路や歩道に進出するなどして急速に英全土に広がり、駆除などに年間1億5000万ポンド(約200億円)かかっている。

 農業、環境分野の研究を行う国際非営利団体CABIが、日本などに生息するイタドリマダラキジラミについて、導入した場合の影響を7年以上にわたって90の在来植物で調べ、イタドリと数種の外来種にのみ除草剤の役目を果たすことを確認した。

 この春にも国内数か所で試験的に放し、経過を観察するという。(c)AFP