【12月24日 AFP】オーストラリア・北部特別地域(Northern Territory、北部準州)のダーウィン(Darwin)などで今年、人食いワニとして知られるイリエワニ196匹が、地域住民の安全確保のために捕獲された。野生保護当局が23日明らかにした。

 捕獲された中で最も大きいのは体長4.9メートルのオス。捕獲後はワニ園でのんびり暮らすことになる。

 ワニ管理プログラムの一環で行われたもので、前年も190匹が捕獲された。「ソルティー」の別名を持つこのワニは雨水排水溝や遊泳地区など、居住地に近い場所で見つかることがあるという。

 同国北部では、集中豪雨や洪水によってイリエワニの生息数が約8万匹に増えたと見られている。そのため、場所を移動したり、これまでは避けてきたエリアなどにも生息するようになっているという。

 北部特別地域では今年、少女を含む2人がワニに襲われて死亡している。(c)AFP