【12月9日 AFP】米海洋大気局(National Oceanic and Atmospheric AdministrationNOAA)は8日、2009年の地球の地表・海面温度は過去5番目に高かったとする年次報告書(暫定版)を発表した。

 報告書の作成にあたりNOAAは現在の気象データと1800年代の気象データを比較した。今年1月から10月末までの温度は長期間の平均気温より華氏1.01度高かったという。2000~09年の10年間についても同様の温度上昇が見られ、2000~09年は記録がある期間の中で最も地球の表面温度が高い10年間だったという。

 この報告書は、国連気候変動枠組み条約(UN Framework Convention on Climate ChangeUNFCCC)第15回締約国会議(COP15)にあわせて発表されたものだが、NOAAは正式版の準備段階のもので、改訂の必要があるとしている。

 COP15では、世界気象機関(World Meteorological OrganizationWMO)のミシェル・ジャロー(Michel Jarraud)事務局長が、2000~09年の10年は、記録を取り始めて以来最も気温が高い10年になりつつあると指摘しているが、NOAAの報告書も同様の警告を発した形だ。(c)AFP