【12月3日 AFP】スウェーデンでこの冬、45年ぶりにオオカミ猟が解禁される。

 政府環境保護局が2日明らかにしたところによると、同国議会は今年10月、今後5年間のオオカミの頭数を210頭に制限することを決め、過去3年間で個体数が増加した一部地域について猟の許可証を発行することを承認した。

 環境保護局が今月中旬までに狩猟割り当てを発表するという。前年の冬の推定頭数は182~217頭で、狩猟割り当て頭数は20~40頭になると見られる。猟は1月に解禁され、発情期が始まる2月中旬まで行われる予定だ。

 スウェーデンのオオカミは1970年代に絶滅しかけたが、その後の懸命な保護活動により頭数は順調に増えていった。しかし最近では、家畜や野生動物がオオカミに襲われる被害が増え、問題となっている。首都ストックホルム(Stockholm)近郊を含む住宅街のそばでオオカミが目撃されたという報告も後を絶たない。

 同国は、欧州の一部の国と同様、ヒグマやオオヤマネコといった保護動物について、間引き目的での猟を認めている。(c)AFP