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内戦の次は石油、政府と企業に振り回されるスーダン南部の住民たち

  • 2009年11月24日 19:31 発信地:New Rier/スーダン
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スーダン南部のNew Rier村の空撮写真(2009年11月11日撮影)。(c)AFP/Roberto SCHMIDT

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【11月24日 AFP】スーダン南部のNew Rier村を訪れた人がまず目にするのは、「White Nile Petroleum Operating CompanyWNPOC、白ナイル石油会社)」の巨大な石油タンクと、同社の「飲料水供給イニシアチブ」がペンキで大きく書かれた看板だ。

 だが、粗末な藁葺きの小屋とゴミで埋め尽くされたこの村の住民たちは、「平和と発展」を実現するという同社の約束は守られておらず、同社の石油採掘は住民の健康を害しているだけだと不満を漏らす。

 村の人口はおよそ2000人。彼らはもともと、ここから数キロ離れたRier村に住んでいたが、2006年、同社によって現在の場所に移住させられた。なお、同社はマレーシアの石油大手ペトロナス(Petronas)の子会社だ。

 カラシニコフ銃を携えた住民代表は、「移住の際、WNPOCは学校や病院を作り、飲料水を提供するなど、数々の約束をした。約束は守られないばかりか、人々は原因不明の病気になり、家畜はばたばたと死んでいる」と話す。

 ドイツのNGO「Sign of Hope(希望の兆し)」は最近、村周辺の地下水の重金属汚染度を「危険レベル」だとする調査報告書を発表した。

 村の外れの不衛生な地区では、ヌエル人の女性たちが、ゴミが浮かぶ汚水だめで、WNPOCが設置した塩素滅菌処理施設で処理された飲料水をジェリー缶に根気強く集めている。

 古井戸を使用する者は誰もいない。シアン化物、鉛、ニッケル、カドミウム、ヒ素がかなりの濃度含まれていることが判明しているためだ。さびに覆われた井戸のそばでは、蚊の大群が黒い雲を形作っている。

 道端には、留置場を兼ねたボロボロのミニバスが放置され、その中ではゾンビと見まごう1人の囚人が暑さにうなだれている。子どもたちは、辺りを垂れ込める糞尿のにおいに負けじと、WNPOCが積み上げたたるの周りを走り回っている。

 その背後には、赤と白のストライプ模様の巨大な煙突が林立している。この辺りはサッド(Sudd)湿地帯であり、国連(UN)の保護対象になっているのだが。

■内戦のあとには石油産業

 この村は、数十年も前から試練に見舞われている。この国を22年間分断した内戦時、この村に至る道は「血のロード」と呼ばれた。ハルツーム(Khartoum)の中央政府を支持する数千人の武装勢力がこの道を使って南下し、周囲の村々を襲撃したのだ。

 内戦は、推定150万人の死者を出し、2005年に包括和平合意のもとで終結した。この合意の根幹には、石油収入の分配に関する合意があった。

 現在、この「血のロード」にはパイプラインが引かれ、南部で採掘された原油は精錬・輸出のため北部に送られている。

 スーダン南部の一部地域に影響力を持つある牧師は、「石油による利益は生産された地域には戻ってこない。石油からは何も得られていない」と話した。(c)AFP/Herve Bar

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