【9月30日 AFP】欧州数か国から集まった国際環境NGO「地球の友(Friends of the Earth)」のメンバー約20人が29日、スペイン・マドリード(Madrid)のフランス大使館前で、トウモロコシに扮装(ふんそう)して遺伝子組み換えトウモロコシの栽培に対する抗議デモを行った。

「地球の友」のメンバーは大使館職員に、「遺伝子を組み換えられるくらいならフランスに亡命する」と書かれた請願書を手渡すなどして、スペインでは遺伝子組み換えトウモロコシが広く栽培されていることに抗議。フランスでは遺伝子組み換えトウモロコシの栽培は禁止されている。

 同団体の広報担当は「スペインが欧州で唯一、(非遺伝子組み換え作物に対する)汚染対策なしに遺伝子組み換えトウモロコシを栽培しているという事実を非難したい」と述べた。

 フランス、ドイツなど欧州数か国は欧州連合(EU)に対し、米バイオ企業大手モンサント(Monsanto)の遺伝子組み換えトウモロコシの種子に対する禁輸措置を促している。

 欧州では遺伝子組み換え作物の問題をめぐり、農業関連企業と環境保護団体が激しく対立している。(c)AFP