【9月16日 AFP】フィンランドの首都、ヘルシンキ(Helsinki)市は、爆発的に増える野生のウサギに対処するため、彼らを「餌」として動物園に提供する方針を決めた。動物園関係者が15日明らかにした。

 同市内には推定1万羽以上の野生のウサギがおり、市内の庭園を荒らしている。その被害額は数千ユーロ(数十万円)にのぼっているという。そのため市は、ハンターに捕獲を依頼した。

 ヘルシンキ動物園(Helsinki Zoo)の獣医、Eeva Rudbaeck氏によると、春に、ハンター達から「捕獲したウサギを(餌として)動物園に持っていってもいいか?」と問い合わせがあったという。従来から餌用のウサギ肉を輸入していた動物園は、この申し出を受け入れた。

 捕獲作戦は9月から3月まで行われる。動物園は市に、1羽あたり約5ユーロ(約670円)を支払うことにしている。(c)AFP