【9月2日 AFP】欧州では1日からエネルギー効率の悪い従来型のつや消し電球と100ワットの透明電球の販売が禁止となった。1日時点で保有している在庫の販売は認められるが、新規の発注は禁止される。

 今回の動きは欧州連合域内から白熱電球を全廃する3年計画の1つで、よりワット数の小さい透明電球も順次販売が禁止され、2012年にはすべての従来型の電球が店頭から姿を消す。

 従来型の白熱電球の廃止は、2020年までに温室効果ガス排出を20%削減するというEUの大計画の一環として行われている。

 欧州の消費者団体BEUCは白熱電球の販売禁止を歓迎する一方、蛍光灯やハロゲンランプといった代替品が水銀を多く含んでいることに懸念を示している。消費者からは、代替品のコストや健康問題を心配する声も聞かれる。

 これに対し欧州委員会(European Commission)は、発電所からの水銀排出を削減できると主張しているほか、壊れた電球からもれる水銀の取り扱い方を示したガイドラインを発行した。手で触れず、掃除機で吸わないことが重要とのことだ。

 白熱電球は1879年、米発明家トーマス・エジソン(Thomas Edison)によって初めて市場に登場した。(c)AFP