【8月26日 AFP】メキシコの水道当局は24日、エルニーニョ、気候変動、降水量の減少で2010年の第1四半期に深刻な水不足になるおそれがあると発表した。

 メキシコ各地ですでに農業への水供給に影響が出ている。報告書では2000万人が暮らす首都メキシコ市(Mexico City)とその周辺地域に水を供給するCutzamala貯水池の貯水量が歴史的な低水準になっていることを指摘し、帯水層からの過剰な水のくみ上げが原因だとしている。

 メキシコ市当局はすでに大幅な給水制限を行っているほか、農業団体National Farmers Confederationも前週、過去約70年で最悪の水不足による損失は150億ペソ(約1092億円)に上ると発表した。(c)AFP