【7月30日 AFP】米野生生物保護協会(Wildlife Conservation SocietyWCS)は30日、ヒヨドリ科の新種の鳥をラオスで発見したと発表した。アジアでヒヨドリ科の新種が見つかったのはおよそ100年ぶりだという。

 この鳥は、WCSと豪メルボルン大(University of Melbourne)が2008年末にラオス・サワンナケート(Savannakhet)県のカルスト台地で発見したもので、「Bare-faced Bulbul」と名付けられた。「頭や顔がはげた」という意味だが、完全に無毛なわけではなく、頭頂部から後頭部にかけての狭い範囲にまるで髪の毛のように羽がうっすらと生えている。顔はピンク色で、目の周りからくちばしにかけては青い。

 メルボルン大の研究者は、「珍しい鳥であるにもかかわらず、生息地が住みにくい環境に限定されていたため、これまでその存在が明らかにならなかったのだろう」と話している。(c)AFP