【5月19日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が19日に、全米の道路から1億7700万台の自動車を排除するのと同等の効果を持つ、抜本的な自動車の燃費基準の引き上げを発表することを受けて、気候変動に対する取り組みは、新たな段階に入る。

 全米規模では初の自動車の温室効果ガスの排出規制は、経営難に陥っている米自動車メーカーに対し、2016年までに乗用車と軽トラックの燃費を劇的に向上させるよう要求する。これは、現行の連邦法が定める目標を4年前倒しする計画。米国の自動車と軽トラックの燃費とCO2排出量に対する規制を2012年から実施する。

 政府高官によると、この計画でガソリン18億バレルの節約となり、温室効果ガスは9億トンの削減になるという。これは、炭坑194か所を閉鎖するのと同等の効果がある。(c)AFP/Stephen Collinson