【4月23日 Relaxnews】世界中でさまざまな種類のカエルが激減しているとの報告が相次ぐ中、環境保護団体「セーブ・ザ・フロッグズ(Save the Frogs)」は、来たる28日を「セーブ・ザ・フロッグ・デイ(カエルの日、Save the Frog Day)」とし、さまざまな啓発イベントを計画している。

 イベントは、米国、カナダ、イタリア、中国、オーストラリアなど10か国以上で計画されている。動物園や学校、地域団体などで両生類に関する最新の研究報告会を開いたり、カエルに関するアートや詩の展覧会を催したり、両生類の保全活動について生徒たちに知ってもらう機会を設けるといったイベントが予定されているという。

 科学者らによると、地球上の6485種のカエルのうち約3分の1が絶滅の危機にある。既に、この20年間で数百種類が姿を消しているという。背景には、農薬による生息域の荒廃や汚染、気候変動、病気などがあると考えられる。 

 毎年、ペットや食用として、数百万匹のカエルが世界中で取引されている。そのうちの多くは病気に感染しており、現地の固有の両生類に感染が拡大する結果を招いているという。

 カエルは、生息域が水陸双方にまたがっていることから、生態系の異変に関する最初の「指標」と見なされている。(c)Relaxnews