【3月4日 AFP】人間や家畜が、食べ物を消化する際などに温室効果ガスを排出することは知られているが、ドイツとデンマークの研究者らは3日、水生生物も地球環境に有害な亜酸化窒素(笑気ガス)を排出していることを明らかにした。

 独マックス・プランク研究所(Max Planck Institut)とデンマークのオーフス大学(Aarhus University)の研究者らは、ムール貝やタニシなどの水生生物が、水中に硝酸エステルが存在している場合、亜酸化窒素を排出することを発見した。

 マックス・プランク研究所のFanni Aspetsberger氏はAFPに対し、「硝酸エステルは、人間によって汚染された水中に存在する。つまり、人間が水質を汚染すればするほど、亜酸化窒素の生産量は増加する」と指摘した。

 Aspetsberger氏はまた、亜酸化窒素の排出量については不明だとしながらも、硝酸エステル汚染がここ数年の勢いで拡大していった場合、環境に対して「深刻な悪影響」を及ぼす可能性があると語った。(c)AFP