【1月31日 AFP】日本航空(Japan AirlinesJAL)は30日、アブラナ科の植物「カメリナ」を主原料とするバイオ代替燃料を使った世界初の試験飛行を行ったと発表した。

 同機は同日、羽田(Haneda)空港から飛び立ち、90分の試験飛行を無事終えた。

 試験飛行は、JAL、米航空機大手ボーイング(Boeing)、米航空エンジン大手プラット・アンド・ホイットニー(Pratt and Whitney)の共同プロジェクト。ボーイング747-300型旅客機の4基のエンジンのうち1基で、アブラナ科の植物カメリナを主原料としたバイオ燃料と従来のジェット燃料(ケロシン)を混合した燃料を使用した。

 JALによると、今回のバイオ燃料使用にあたり、航空機やエンジンに特別な改修や改造は必要ないという。

 また、試験飛行に使われたバイオ燃料は、カメリナを主原料にジャトロファと藻を配合した第2世代バイオ燃料といわれるもので、食糧・水利用と競合することなく、また森林伐採を引き起こすこともないという。

 ボーイングによるバイオジェット燃料を用いた試験飛行は、世界で4例目となった。(c)AFP