【10月30日 AFP】ドイツは28日、北海沿岸のホークズィール(Hooksiel)沖で、同国初の洋上風力発電所を稼働させた。

 稼働式にはジグマル・ガブリエル(Sigmar Gabriel)環境相が出席し、500メートル沖にある風力発電所の稼働ボタンを押した。同相は「再生可能エネルギーへの依存を高めるための、重要な第一歩」だと語った。
 
 発電能力は5メガワットで、北海沿岸のビルヘルムスハーフェン(Wilhelmshaven)の電気・ガス貯蔵施設に送電される。優に5000世帯への供給が可能だ。

 この発電所は、北海に大規模な風力発電帯を作る計画の試験プラントとして建設された。計画はボルクム(Borkum)島の100キロ沖に80基を建設するもので、建設は来年初めにも着手される。

 英国、オランダ、デンマークには既に洋上風力発電所がある。ドイツは、コスト面からこれまで消極的だったが、土地が不足してきたという事情もあり、建設に踏み切った。(c)AFP