【10月24日 AFP】ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領は体は小さいが、排出する二酸化炭素(CO2)の量はなんと一般のフランス市民の1000人分――仏経済誌テラ・エコノミカ(Terra Economica)は23日、このような試算結果を報じた。

 人間の活動やモノ・サービスなどが地球温暖化に及ぼす影響を二酸化炭素の排出量に数値換算した、カーボン・フットプリントという指標に基づく結果。同誌によると、大統領専用機で世界を飛び回るサルコジ大統領は、過去11か月間で7061トンのCO2を排出しており、これは一般の仏市民1000人の年間排出量に相当するという。

 サルコジ大統領は私的な旅行でも何度も航空機を利用していることから、実際の排出量はもっと多いとの見方を同誌は示している。

 報道の2日前には、仏議会が温室効果ガスの大幅な削減に向けた措置をまとめた法案を承認したばかり。サルコジ大統領はこの法案について、「グリーン革命」の始まりだと強調していた。(c)AFP