【9月1日 AFP】温室効果ガスの一種で太陽熱の捕捉効率が二酸化炭素よりも20倍以上高いメタンが、シベリアの永久凍土から放出されている。スウェーデンのダーゲンス・ニュヘテル(Dagens Nyheter)紙が30日伝えた。

 それによると、シベリア調査隊「International Siberian Shelf Study」がラプテフ海(Laptev Sea)と東シベリア海(East Siberian Sea)を測定したところ、水面付近と水面下で高濃度のメタンガスが検出されたという。水面下で濃度が高くなっていることから、永久凍土から漏れ出していることは明らかだという。

 スウェーデンから参加したグスタフソン(Oerjan Gustafsson)隊長は、「シベリアの永久凍土には(メタンを噴出する)小さな穴がいくつもできている」と語った。

 以前から専門家らは、地球温暖化でシベリアの永久凍土がとけ出し、中に封じ込められていたメタンが大気中に大量に放出される可能性を示唆していた。(c)AFP