【6月26日 AFP】米フロリダ(Florida)州政府は、国立公園に指定されている同州のエバーグレーズ(Everglades)大湿地帯の保護を目的に、砂糖生産大手の米シュガー・コープ(U.S. Sugar Corp.)の保有する広大な土地を貯水池として利用するため、この土地を17.5億ドル(約1900億円)で購入することで暫定合意に達した。米メディアが25日、発表した。

 ワシントン・ポスト(Washington Post)紙によると、チャーリー・クリスト(Charlie Crist)知事は、オキチョビー湖(Lake Okeechobee)からエバーグレーズへの水流を回復させることが狙いと述べた。今回の買収に関係する土地は、18万7000エーカー(約760平方キロメートル)になる。

 クリスト知事は、米大統領選の共和党指名候補が確定したジョン・マケイン(John McCain)上院議員の副大統領候補の1人と言われている。

 エバーグレーズ国立公園の面積はおよそ150万エーカー(約6000平方キロメートル)で、アラスカ(Alaska)とハワイ(Hawaii)を除いた米48州では、デスバレー(Death Valley)国立公園とイエローストーン(Yellowstone)国立公園に次いで3番目の大きさ。(c)AFP