【6月23日 AFP】イタリア政府は22日、路上に放置されたごみが問題となっているイタリアのナポリ(Naples)郊外のキアイアーノ(Chiaiano)に新しいごみ処理場を建設すると発表した。

 ANSA通信によると、南西部カンパニア(Campania)州で過去14年間深刻になっているゴミ処理問題担当部門責任者のGuido Bertolaso氏が、政府委託の調査の結果を受け、建設の決定を発表した。同氏は今後、建設に反対する地元住民らとの会合を設け、処理場が扱うごみの種類について話し合いたいとしている。

 同地域では、イタリア軍が前週、病院ごみから放射性物質を検出するなど、汚染や病気への不安が高まっている。

 キアイアーノでは前月末、シルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)首相が同地を新しいごみ処理場の建設候補地の筆頭に挙げたことを受け、地元住民が警官隊と衝突する事件が発生した。(c)AFP