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調査捕鯨船妨害問題、政府が豪・蘭大使を召喚

  • 2008年03月03日 22:08 発信地:東京
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2008年3月3日、南極海で日本の調査捕鯨船「日新丸(Nisshin Maru)」に対し、環境保護団体「シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation Society)」の「スティーブ・アーウィン(Steve Irwin)」号から酪酸入りの瓶を投げつける同団体のメンバー。(c)AFP/Sea Shepherd Conservation Society

【3月3日 AFP】南極海で航行中の日本の調査捕鯨船「日新丸(Nisshin Maru)」が米環境保護団体「シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation Society)」の船から刺激性の酸の入ったビンなどを投げ込まれ、日本人乗組員3人が軽傷を負った件で、外務省はオーストラリアとオランダの大使を召喚し抗議した。

 オーストラリアは日本の捕鯨活動に関する代表的な反対国だが、「シー・シェパード」の今回の行為に対しては即刻非難を表明した。

「シー・シェパード」は日本の捕鯨活動を停止させるために必要とあれば実力行使もありうると明言していた。

 政府関係者によると、3日朝に「シー・シェパード」の船から「日新丸」に投げ込まれたのは、酪酸入りの瓶や白い粉の入った茶封筒100個以上。酪酸はチーズの製造工程で生じる副生成物で、工業用アルコール製造などに使用されるが、目などに強い刺激を与える。シー・シェパード側は「腐ったバターを投げた」と発表している。

 日本側は茶封筒の中身については依然調査中としているが、シー・シェパードは粉によって甲板を滑りやすくし、乗組員が活動できないようにすることを狙ったとしている。

 記録ビデオによると、日新丸側が環境団体側に逮捕を警告する録音音声を放送した時点で、シー・シェパードの船から瓶などが投げ込まれた。攻撃は1時間に及び、その後日新丸の乗組員2人と海上保安官2人が痛みを訴えたと水産庁は発表している。うち3人は目の洗浄を必要とした。

 日本側はシー・シェパードについて「テロリスト」と表現し、同団体の「スティーブ・アーウィン(Steve Irwin)」号を前回寄港させたオーストラリアと、同船が船籍を登録しているオランダに対し、抗議を申し立てた。外務省によると、日本政府はオーストラリアのマレー・マクレーン(Murray McLean)駐日大使とオランダのアルフォンス・ハーメル(Alphons Hamer)駐日大使を召喚し、暴力行為を防止する措置を講じるよう求めた。

 同日、町村信孝(Nobutaka Machimura)官房長官は記者会見で「公海上で合法的な活動に従事しているわが国の船舶、乗組員の安全に不当な危害を加えようとするものであり、許し難い行為だ」と非難した。

 シー・シェパード側は今回の事件について、「日本の捕鯨船がクジラを殺すことができないようにした」と勢いづいている。リーダーのポール・ワトソン(Paul Watson)船長は「われわれの活動は、『非暴力化学戦』と呼べると思う。使ったのは、違法な捕鯨活動を妨害し、阻止することを目的にしたオーガニックで人体に害のない物質だけだ」と語った。(c)AFP/Harumi Ozawa

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