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【2月12日 AFP】南極の代名詞ともいえるオウサマペンギンが気候変動の影響で絶滅の危機にさらされる可能性があるとする研究結果が、11日の米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に発表された。
長期間の調査により、エルニーニョ現象で南洋(Southern Ocean)の温度がわずかに上昇しただけで、ペンギンの生存能力が大幅に低下することが判明した。国連(UN)の気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change、IPCC)は今後数十年間に、これまでにない気温上昇を予測しているが、それが現実になった場合、オウサマペンギンは絶滅の危機にひんするという。
コウテイペンギンに次ぐ大きさを誇るオウサマペンギンは、南極大陸周辺の島々に生息し、繁殖個体数は推計で200万つがいとされる。求愛、産卵、ふ化、子育てまでの繁殖周期は1年と長い。繁殖期間が南極の夏と冬を含むということは、季節ごとに食料が減少するという問題があることを意味する。
オウサマペンギンが主食とする小魚やイカはオキアミを餌とするが、このような小さな甲殻類は非常に気温上昇に敏感だ。
研究を行った仏国立科学研究センター(National Centre for Scientific Research、CNRS)のYvon Le Maho氏率いる研究チームは、南極大陸北方にあるオウサマペンギンの大規模な繁殖地の仏領クロゼ諸島(Crozet archipelago)ポゼション島(Possession Island)で、ペンギン456匹の皮下に電子タグを埋め込んだ。無線アンテナを島内のペンギンの移動経路に設置してコンピューターと接続し、ペンギンの移動状況を自動的に記録した。調査は1997年11月から2006年4月まで実施。この期間にエルニーニョ現象が1度発生している。
エルニーニョ現象の発生期間中、初期に繁殖したペンギンはうまく乗り切ることができたが、後期に繁殖したペンギンは海水温度の上昇による食料の減少で大きな被害を受けた。ただ、ペンギンの長い繁殖期間の影響で、生息数の減少が明らかになったのは2年後だった。
Le Maho氏の算定によると、海面温度がわずか0.25度上昇するだけで、オウサマペンギンの成体の生存率は9%低下する。IPCCによると、今世紀の長期にわたる温暖化傾向の一環で、今後20年は10年ごとに気温が約0.2度上昇する見込みだという。
「われわれの発見は、現在の地球温暖化予測の下では、オウサマペンギンが深刻な絶滅の危機にひんすることを示している」と研究チームは指摘する。(c)AFP










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