
【2月9日 AFP】高級コーヒー豆の輸出国として有名なアフリカ東部のウガンダでは、地球温暖化がコーヒー豆生産に及ぼす影響への懸念が強まっている。
コーヒーはウガンダの最大輸出品で、現在、その収益は同国の全収入の半分以上を占めるまでとなっている。同国気象庁が前年末に発表した報告書では、わずかな気温上昇でも同国のコーヒー豆栽培がほぼ全滅する可能性があると警告している。
■「温暖化の影響はすでに始まっている」
東アフリカ・ファインコーヒー協会(Eastern African Fine Coffees Association、EAFCA)のPhilip Gitao会長は、「気候変動はすでにコーヒー豆の生産に影響を及ぼしている」とし、季節はずれの雨がコーヒー豆の熟成を阻んでいると指摘した。
同国周辺にはビクトリア湖などの湖沼が多数存在するため、今後数年はそこから上昇する水蒸気で例年より降雨量が増加する可能性もあるが、この予測も流動的とされている。
この2、3年は干ばつが多発していることもあり、品質が落ちていると同会長は述べる。
一方で、ウガンダなどのアフリカ東部の国々で栽培される多様なアラビカ種は、世界的に需要が高まっている。米コーヒーチェーン大手スターバックス(Starbucks)はすでに、ウガンダのコーヒー豆農園から熟成前の豆の買い付けを始めているが、同社のライバルは同業他社ではなく、地球温暖化となるかもしれない。
■2度の気温上昇で栽培が不可能に
国連(UN)の気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Chang、IPCC)は前月、世界の気温について、化石燃料の使用といった人間活動が主因で今世紀末までに平均1.4-5.8度上昇するとの予想を発表した。
コーヒー豆栽培には涼しい気候と豊富な水が必要だ。ウガンダのコーヒー豆栽培地域の平均気温は現在約セ氏25度。同気象庁は、気温が2度上昇すればウガンダの大半の地域でコーヒー豆が栽培できなくなると警告した。
また、コーヒー豆の栽培地域も現在の10分の1以下に縮小し、ケニアやタンザニアなどの近隣のコーヒー生産国も同様に影響を受けるようになるという。
地球温暖化からコーヒー豆を守るためには、生産者は「より多くの木を植えて、コーヒー豆に日陰を作る」、「土中の保水力を高めるため腐葉土か芝で地表を覆う」、「雨水を蓄えるため水路を作る」の3つを行う必要があるという。
■政府の支援はアドバイスのみ
同国で50年間コーヒー豆の栽培を続けているSylvester Bukenyaさん(69)は、さらなる支援がなければ作物に対する気候変動の影響を和らげられるかは疑わしいと悲観的だ。
「政府からの支援は、もっと木を植えろというアドバイスだけ。しかし人々はまきや木炭に使用するため木を切っている」
これに対し、同気象庁の気候変動の専門家は、今後30-50年の気候の情報をコーヒー豆生産者に提供することで政府は協力しているという。(c)AFP/Alexis Okeowo










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