【11月20日 AFP】日本の船団が18日に南極海での調査捕鯨に向けて出港したことを受け、ショーン・マコーマック(Sean McCormack)米国務省報道官は19日、日本に対し今年の捕鯨中止を求めた。また、今回の調査捕鯨に反発する国や団体に対しては、船団に攻撃するなどの妨害活動を控えるよう促した。

 ザトウクジラやナガスクジラなどの捕獲を行う調査捕鯨には、欧米諸国から批判の声が高まっている。

 同報道官は、調査捕鯨は違法ではないとしながらも、「殺傷を伴わない方法で、クジラの頭数に関するデータのほとんどが得られる」と指摘し、特にザトウクジラとナガスクジラの捕獲をしないよう求めた。

 また、調査捕鯨船団への抗議活動について、船団への接近には慎重を期すべきだと強調。「船舶を転覆させたり傷付けたりする行為は、船員だけではなく、すべての人間が恩恵を受けている環境や資源に悲惨な結果をもたらすだけだ」と述べた。(c)AFP