カナダ北端のウォード・ハント(Ward Hunt)湖(2006年7月18日撮影)。(c)AFP/Universite Laval/Dermot Antoniades
【9月28日 AFP】地球温暖化現象は、過酷な北極の環境を穏やかなものに変え、カナダ北端に存在する湖の藻類の量が過去200年で500倍に増えたとする研究結果が26日、発表された。
ラバル大学(Laval University)のウォーリック・ビンセント(Warwick Vincent)Reinhard Pienitz氏は、エルスメア(Ellesmere)島北方にあるウォード・ハント(Ward Hunt )湖の藻類がこの200年の間に激増し、その変化の速度は、湖の過去8000年の歴史で前例のないものになっていることを明らかにした。また、その原因はヒトの活動による気候変動である可能性が高いという。
これは、2003年8月に湖底の中心部から採取された、18センチの厚さの沈殿物の分析から導かれたもの。沈殿物には、湖の過去8450年分の藻類などの生物多様性とその量に関する記録が残されているという。
もっとも遠い過去を示す層であるもっとも深い部分の沈殿物は、当時は藻類が少量で種類も少なかったことを示している。最新の200年の変化の歴史が刻み込まれた最上層部の2センチからは、この期間に急激に藻類が増加したことが明らかになるという。この研究結果は、28日付の地球物理学の研究雑誌Geophysical Research Lettersに掲載が予定されている。
国連(UN)の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」によると、過去100年における北極の気温上昇のペースは、地球の他の部分の2倍に達し、西暦2100年には北極点の氷は大幅に減ることが予想されている。(c)AFP/Guillaume Lavallee
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