【9月14日 AFP】(9月17日一部更新)環境擁護団体グリーンピース(greenpeace)のメンバーらが13日、フランクフルト(Frankfurt)で開催中の「第62回国際モーターショー(International Motor ShowIAA)」会場へ車体を「ピンクのブタ」に模したドイツ車に乗って登場、「自動車は環境破壊の原因だ」とする抗議活動を行った。

 グリーンピースのメンバーが「ピンクのブタ」に仕立てたのは、アウディ(Audi)、BMWおよびフォルクスワーゲン(Volkswagen)のドイツ車3台。車体はピンクに塗られ、ブタの鼻、耳、尻尾もつけられている。メンバーはこれらの自動車を「環境を食い散らかすブタ」と呼んでいる。

「自動車メーカーはあらゆるペテンを駆使して、このオートショーがあたかも環境擁護のイベントであるかのように見せかけている」とグリーンピースで自動車問題を担当するWolfgang Lohbeck氏は指摘する。

 世界最大規模のフランクフルト・モーターショーが掲げる今年のテーマは、「持続可能な移動性(sustainable mobility)」。参加各社は燃費を抑え温室効果ガス排出を削減するニューモデルを出品している。

 これに対しLohbeck氏は、「自動車の二酸化炭素排出量を削減するという案は、昔から設計技師の机の引き出しの中に眠り続けていたものが、ここへ来てやっと引っ張り出されてきただけだ」としている。さらにグリーンピースは、「自動車重量とエンジン・サイズを大幅に削減すれば、二酸化炭素排出量も減らせるはずだ」と主張している。(c)AFP