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地球上で最も多い種のイルカが生息するビスケー湾で、イルカが激減

  • 2007年08月23日 14:51 発信地:パリ/フランス
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Grand Prix Petit Navireの最終日、ブルターニュ沿岸のドゥアルネ湾(Douarnenez bay)で、舟に並んで泳ぐイルカ「Jean Floch」(2007年5月5日撮影)。(c)AFP/MARCEL MOCHET

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【8月23日 AFP】スペイン北部からフランス西部ブルターニュ地方に面した大西洋のビスケー湾(Bay of Biscay)で、イルカの目撃件数が前年と比べて80%減少したとの調査報告を、Biscay Dolphin Research Programme(ビスケー湾イルカ調査プログラム)が22日、発表した。

■湾内で行われるトロール漁で多くのイルカが死亡

 ビスケー湾に最も多く生息していたスジイルカ、ハンドウイルカ、マイルカの3種の減少は危機的だと、同団体のClive Martin氏は警告する。

 その理由としてまず上げられるのは、湾内で行われている商業的漁業だという。Martin氏によると、トロール漁により、「年間数千頭のイルカが殺されている」という。フランスで行われているトロール漁は、サッカー場の2倍の大きさの網を2隻の船で引く方式で、これがイルカに致命的な影響を与えている。

 しばしば群れになって泳ぐイルカは、この巨大な網に、一度に数百匹捕らえられることもあるという。イルカのほとんどは、約5分おきに新鮮な空気を肺に補充する必要があるため、捕らえられたイルカは海面に上がって呼吸することができず、窒息死するという。

■餌の激減により生息地を移動

 またイルカが姿を消したもう一つの深刻な原因は、イルカの主要な餌となるカタクチイワシがほとんど姿を消したためだという。湾ではカタクチイワシの漁獲量が著しく減少し、今年度はスペイン、フランス、英国で完全禁漁となっている。

 Martin氏は、湾内に生息していたイルカは、餌を求めて大西洋を西に移動したのではないかとみている。ウミガラス、ミズナギドリ、カツオドリなど、同じく小魚を主食とする海鳥の多くが急速に姿を消していることからも、この説が裏付けられている。

 同団体では13年間にわたって、スペインのビルバオ(Bilbao)から英国のポーツマス(Portsmouth)間で、同じルートを調査してきた。2004年と2005年の同時期と比較して、2007年のイルカの目撃数は半減している。

 Martine氏は、ビスケー湾には地球上で最も多様なイルカが生息しており、「政府はビスケー湾を、海洋生物の保護区に指定することを検討するべきだ」との見解を示した。(c)AFP

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