旧ソ連のSenikhaで米・NATO軍に対抗して新設された戦略核部隊(strategic nuclear forces、SNF)の将校(1988年10月6日撮影)。(c)AFP
【7月12日 AFP】1980年代に英国内に配備された米軍の核ミサイル搭載巡航艦が万一事故を起こしていれば多数の英国民にプルトニウムによる人体汚染の被害がおよんでいた可能性を、英政府の核兵器調査機関Atomic Weapons Research Establishment(AWRE)が当時報告していたことが明らかになった。
英科学雑誌「ニュー・サイエンティスト(New Scientist)」が14日発売の同誌の中で発表したもの。
これによると、米軍は冷戦中の1983年から1991年、旧ソ連の中距離核ミサイルに対する防衛対策として、ロンドン近郊のバークシャー(Berkshire)州Greenham Commonに巡航ミサイル96基を配置していた。
しかし、情報開示法に基づいて開示された英国防省の機密書類によると、AWREは当時、核ミサイルを配備するには同地が最悪の場所であると警告していた。
このほかにも、AWREはGreenham Commonに配備された核弾頭が事故などで爆破した場合の「プルトニウム分散危険度」を1980年に試算、報告している。これによると、ロンドンを含む英南部の住民1000万人あまりがプルトニウムによる人体汚染の被害を受ける危険性があったという。
しかし、「ニュー・サイエンティスト」によれば、AWREはこのレベルの危険性は「受容範囲」と結論づけている。(c)AFP
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