関連情報地球温暖化・気候変動問題
【7月2日 AFP】東南アジア・東アジア諸国における気候変動の影響を検証する4日間の会議が2日、マレーシアで開幕し、世界保健機関(WHO)は温暖化ガス抑制策として、自転車の利用を増やすなど生活スタイルの変更を奨励した。
WHOの推計では、アジア域内では年間約7万7000人が直接的および間接的に、排出ガスによる気候変動のために死亡しているという。会議冒頭の記者会見でWHO西太平洋地域事務局の尾身茂事務局長は、「人体への健康被害は深刻だ。また、こうしたことが続けば経済にも打撃が出るだろう。脅威を目前にしてただ見ているわけにはいかない」と語った。「環境問題に対する取り組みの優先順位が低い国もあるが、環境を無視すれば被害を受けるのは人間だ」。
尾身氏は排出ガス抑制策として、自転車利用の大々的な促進、クリーンエネルギーの利用、温暖化ガス削減に対する優遇税策の導入などを提起した。
アジアにおける温暖化の被害には伝染病も含まれるとWHOは指摘する。大量発生した蚊が媒介するマラリアやデング熱の流行がある一方で、降水量や水資源の不足により不衛生なまま飲料水として使われた水が媒介となる伝染病もある。地球温暖化の原因である温暖化ガスを削減するためには、エネルギー利用の結果として排出される二酸化炭素の削減が鍵となる。
今年始めに発表された国連報告書は、温室効果ガスの引き起こす気候変動による降水パターンの変化や暴風雨、干ばつの増加、洪水などにより、水不足の危機に見舞われる人は世界で数十億人、飢餓に直面する人は数百万人に達すると警告している。
同会議には日本、中国、インド、マレーシア、タイ、ベトナムなどアジア域内16か国から40人が参加している。(c)AFP
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