関連情報中国水質汚染で健康被害
【6月7日 AFP】7日付けの英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)によると、中国南部で赤潮が大発生し、海産物汚染や海水浴客への健康被害が懸念される事態に発展している。
■漁業環境監視局は、海産物を口にしないよう警告
赤潮は、ある種のプランクトンが大量発生し、水中の酸素が減少することで水生生物が死滅する現象。水面の色が変わることから、「水の華(algal bloom)」とも呼ばれる。「水の華」の被害が深刻な地域の1つが、経済特区として繁栄を享受している深セン(Shenzhen)だ。
チャイナ・デーリーによれば、深セン海域では、今年に入ってから赤潮が3回も発生している。このほか、隣接する香港周辺海域でも赤潮の発生が確認されている。
「これほど大規模の赤潮が深セン海域で発生したのは初めてだ」と深セン市漁業環境監視局の海洋専門家Zhou Kai氏は語り、「汚染海域には近づかず、汚染海域で捕れた海産物も口にしないように」と市民らに警告している。
■工業廃水の影響も赤潮発生の原因に
赤潮発生区域は50平方キロにもおよぶが、Zhou氏は高温と多量の雨が重なったことが赤潮大発生の原因と見ている。しかし、原因はそれだけではない。中国の他地域同様に、南部沿岸海域も工業廃水などにより深刻な水質汚染にさらされていることは周知の事実だ。
中国政府は前月5月に発表した報告書のなかで、南部を流れる珠江(Pearl River)の水質悪化が南部沿岸の汚染源となっているとした。さらに、無機窒素、リン酸塩、廃油などの汚染物質が海に流れ込み、悪臭を放つ赤潮を大発生させていると結論づけた。
このほか、東部の江蘇(Jiangsu)省無錫(Wuxi)でも、太湖(Taihu)で「水の華」が発生。住民数百万人分の飲料水が汚染される事態に発展している。
政府統計によれば、中国全土の水路の70%以上、地下水の90%以上が汚染されているという。(c)AFP
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