2007年5月24日、カリフォルニア(California)州のサクラメント川(Sacramento River)上流の町、リオビスタ(Rio Vista)付近をさまよう親子クジラの一頭。(c)AFP/Getty Images/Justin Sullivan
【5月27日 AFP】カリフォルニア(California)州のサクラメント川(Sacramento River)に迷い込んだ2頭のザトウクジラを太平洋に戻す試みで、米国の科学者らは、ホースを使った水面への放水がクジラの誘導の鍵になると期待している。
米沿岸警備隊(US Coast Guard)と米海洋漁業局(US National Marine Fishery Service)の船舶は、「デルタ(Delta)」と「ドーン(Dawn)」と名付けられたザトウクジラの母子があやまって中流まで逆上り、傷を負っているのを発見した15日以来、母子を太平洋への誘導を試みている。
救助隊は親子クジラから300メートルほど離れた水面に放水することで、その方向に親子を誘導するという新たな方法の成功に大きな希望を見いだしたと、海洋哺乳類の専門家Trevor Spradlin氏は25日、報道陣に述べた。
5回行った実験では、親子クジラは放水が着水した方向に向かい、90度向きを変えその方向に泳ぎ出すこともあったという。
救助隊は、消火用ホースを備えた船舶の数をそろえた上で、戦没将兵追悼記念日(Memorial Day)の3連休が明ける29日に活動を再開する予定。
「実験を数回しか行わなかったのは、親子クジラが実験に慣れることで効果が薄れることを心配したから」とSpradlin氏は語る。
2頭の親子クジラは現在、河口から100キロメートルほど上流で動きを止めており、救助活動の再開まで、沿岸警備隊の艦艇が親子クジラの周囲半径250メートルの流域を封鎖する。
専門からはこれまで餌を食べる音での誘導や金属音による威嚇(いかく)を試みたが失敗している。(c)AFP








