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親子クジラの救出作戦、海に向かわず「立ち往生」

  • 2007年05月23日 10:42 発信地:サンフランシスコ/米国
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サクラメント川に迷い込んだ親子クジラ。(2007年5月16日撮影)(c)AFP

【5月23日 AFP】カリフォルニア(California)州のサクラメント(Sacramento)川に迷い込んだ2頭のザトウクジラを太平洋に戻す試みは22日の段階で、暗礁に乗り上げている。

 サンフランシスコ湾から120キロもさかのぼって迷子になった「Delta」と「Dawn」と名付けられた親子クジラを海へ帰す作戦には、湾岸警備隊の船など計26隻が携わっている。

■方向を失い、同じところぐるぐる回ったまま

 2頭の親子クジラは20日、海に向かって泳ぎ始めたものの、40キロ泳いだ地点、太平洋まで112キロのRio Vistaに到達したところでストップしてしまった。しかも、21日朝には向きを変え、再びサクラメント川を上り始めた。

 米海洋漁業局(US National Marine Fishery Service)の広報担当者によると、2頭は22日現在、同じ場所にとどまっており、「彼らはどこにも行かない種類のクジラです。辺りをぐるぐる回っているだけ」という。

 前週には、餌を食べる音を聞かせて2頭を太平洋に誘導する試みが行われたが、失敗。22日には、川の中で鉄のパイプを叩いて「不快な音」を出し、クジラを海の方に追いやるという作戦がとられたが成功しなかった。

■迷子になった原因は地球温暖化?

 一方、なぜ2頭が通常の回遊ルートを外れたのか、専門家も説明できずにいる。

 折しも、世界自然保護基金(World Wildlife FundWWF)と鯨類保護団体(Whale and Dolphin Conservation Society)は、クジラやイルカが地球温暖化の脅威にますます直面しているとする報告書を発表した。

 報告書は、海水温の上昇により氷が溶け始めると、これまで手つかずだった北極地域で石油、天然ガス、鉱物の採掘が活発になり、クジラやイルカが住みにくい環境になっていくと指摘している。

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