【パリ/フランス 2日 AFP】2日発表される国連(UN)の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の第4次報告書に、今世紀末までに地表の気温が最高で4.0度上昇するとの予測が、「最も確実性の高い推定値」として記載されることがわかった。
1日パリで行われた作業部会で合意したもの。1980-1999年の平均気温に比べ、2090-2099年の平均気温は1.8-4.0度上昇するとしている。2010年までに大気中に排出される二酸化炭素などの温室効果ガスの量によって変動が見込まれる。
2001年にIPCCが発表した第3次報告書では、1.4-5.8度との予測値が出ていた。今回は異なる試算方法を使った模様だ。
IPCC作業部会は、前月29日から4日間の日程で、気象学者ら500人以上が参加して開催された。南極などの分厚い氷を採取して行われた気候変動調査や、サンゴ礁や海流、大気の観測結果を元に、数千人に上る科学者の研究成果をまとめた。
地球温暖化とそれに伴う気候変動に関する科学的な根拠が提示されるのは、6年ぶり。
報告書には、過去50年間に観測された温暖化の最大の原因について、もともと自然に存在する温室効果ガスが、主に化石燃料の使用によって人為的に増加したことだとの内容も盛り込まれる。
地球温暖化による気候変動は、万年雪の減少、氷河や永久凍土地帯の後退、干ばつの長期化、降水パターンの変動が観測されるなどすでに始まっているとみられ、各国に危機感が広がっている。
IPCCの報告書作業部会が協議に入ったのに合わせ、世界各地で続々と気候変動への取り組みが発表された。
国連環境計画(UNEP)と国連「気候変動枠組条約」事務局(UNFCCC)は共同で、潘基文(パン・キムン、Ban Ki-Moon)国連事務総長に対し、地球温暖化に関する特別首脳会談の開催を要請。
温暖化対策に消極的だった米国では、議会が前月30日、温室効果ガスの削減目標を達成するための具体的な政策の検討に入った。
パリのエッフェル塔(Eiffel Tower)やローマのコロッセオ(Colosseum)など、欧州各地の名所では1日、現地時間午後7時55分から5分間だけ、ライトアップを停止。環境保護団体「Alliance for the Planet」が呼びかけた省エネと化石燃料による環境被害への理解を啓発する「地球に5分間の休息を与えよう」というキャンペーンに協力した。(c)AFP
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