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写真は、ユネスコの世界遺産、フィリピンのトゥバタハ岩礁海洋公園(Tubbataha Reef National Marine Park)の海底(2005年10月30日撮影)。(c)AFP/JAY DIRECTO

【ワシントンD.C./米国 16日 AFP】植物や動物の種の大半は熱帯地域で発生し、その後温暖地域や両極に拡散した--こんな研究結果が発表された。
■生態系の多様性を維持する熱帯地域
実際、北緯23.5度、南緯23.5度の間にある陸地および海域の熱帯地域では、北極地域の10倍近い生物種が生息するという。
執筆者の1人、米カリフォルニア大学バークリー校(University of California at Berkeley)生物学のJames Valentine教授は、
「熱帯地域がなくなれば、温暖地域や両極での生態系の多様性が維持できなくなってしまう。われわれは熱帯地域を保護しなければならない」
と強調する。
共同執筆者の1人、カリフォルニア大学サンディエゴ校(University of California at San Diego)生物学のKaustuv Roy教授は、さらにこう付け加える。
「人類が原因で熱帯地域が消滅した場合、50年ほどたってから他の地域の生態系にも長期間の影響が生じるだろう」
■種の多様性のゆりかご
研究者はこれまで、地球上の生命体は生息している地域で進化を遂げたのだと考えていた。
この考え方に対し、シカゴ大学の進化生物学の故George Ledyard Stebbins教授は、熱帯地域の種が多様性に富んでいるのは、他の地方より多くの種を生み出しているからだという学説を立て、熱帯地域を「種の多様性のゆりかご」と呼んだ。
今回の研究で生物の移動率を調べた結果、熱帯地域に起源を持つ種のほうが、北方気候に分布する種より高い移動率を示すことが判明したという。
「ほとんどの生命体にこうしたパターンが見られる。現在は、その背景に移動能力が絡んでいることが分かっているが、結局何が原因なのかはいまだに解明できていない」(Valentine教授)
なお、同論文は、Valentine教授、Roy教授のほかに、シカゴ大学(University of Chicago)地球物理学のDavid Jablonski教授がメンバーで、10月6日号の自然科学系学術雑誌 「Science magazine」に掲載された。
写真は、ユネスコの世界遺産、フィリピンのトゥバタハ岩礁海洋公園(Tubbataha Reef National Marine Park)の海底(2005年10月30日撮影)。(c)AFP/JAY DIRECTO
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