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絶滅危惧種の「幻のヒグマ」出現に、村は大騒ぎ - ラトビア

  • 2006年09月05日 17:42 発信地:ラトビア
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写真は、記録的な熱波に襲われたベオグラード(Belgrade)の動物園で水浴びするヒグマ(2006年7月27日撮影)。(c)AFP/ANDREJ ISAKOVIC

【Ramata/ラトビア 5日 AFP】ラトビア北部の小村Ramataの村役場近くで4日朝、絶滅危ぐ種のヒグマが姿を現した。村役場の連絡を受け、教師の許可得て授業を中止。ヒグマを見学に行った村の子どもたちは、夏休みが終わったばかりの憂うつを吹き飛ばすことができたようだ。

■突然、現れたヒグマに子供たちは大喜び

 この小さな村は、首都リマ(Lima)から190キロほど離れた場所にあり、エストニアとの国境付近に位置する。

「通りにクマが現れたのは午前8時30分。ちょうど仕事を始めたところでした」と語るのは、村の中心部の役場で働く村議会秘書のVija Jaunalksneさん。
「すぐに学校へ連絡して、バスで子どもたちを連れてくるよう伝えました。子供たちはわざわざ動物園に行かなくてもクマを見ることができたので、大喜びでしたよ」

 ラトビアに生息するヒグマの個体数は、20世紀に入ってから急激に減少、現在では片手で数えられるほどしかいない。人間に捕獲されたり、ヒグマ自身がエストニアやロシアの豊かな森林地帯に移動したりしているためだ。

 2006年初頭、氷の塊に乗って海上を漂流していたヒグマが、リガ(Riga)湾に浮かぶエストニア領内の島に到着したというニュースが大々的に報じられた。
「ついにわが国最後のヒグマがエストニアに移動してしまった」と、ラトビア人の多くは落胆した。だが今回のヒグマ出現騒動を受け、村では現在、「氷塊に乗って移動したクマが帰ってきたのではないか」という噂が飛び交っている。

■専門家も「ラトビアで唯一のヒグマ」の可能性を示唆

 これに対し、北部Vidzeme生物圏保護区の環境問題専門家であるAndris Urtans氏は、この噂に関して「それはどうでしょうねぇ」と首をかしげた。Urtans氏は、2005年にRamata村から40キロほどの森の中で、赤ちゃんヒグマを連れた母グマを目撃しており、今回現れたヒグマはそのときの赤ちゃんヒグマである可能性があると言う。

「そうであれば、ラトビアに自生のヒグマがいるという証拠になりますね。わが国に生息している唯一のヒグマの家族という可能性もありますね。
 でも、村役場に現れたヒグマは、さぞかし驚いてとまどったことでしょう。」

 問題のクマは、Ramata村で30分間近く遊んだ後、森林管理局のスタッフによって付近の森に帰された。

写真は、記録的な熱波に襲われたベオグラード(Belgrade)の動物園で水浴びするヒグマ(2006年7月27日撮影)。(c)AFP/ANDREJ ISAKOVIC
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