【12月5日 AFP】ニューヨーク(New York)をはじめ、世界各地に歌舞伎を広めた歌舞伎俳優の中村勘三郎(Nakamura Kanzaburo)さんが5日未明、急性呼吸窮迫症候群のため都内の病院で死去した。57歳。歌舞伎の制作や興行を手がける松竹(Shochiku)関係者が語った。

 2004年にニューヨークで行った公演で中村さんは、数百年前から続く高度な様式を持つ、ときに深遠な歌舞伎の世界を披露し、観客を魅了した。

 今年7月に食道がんの手術を行ったが、術後、肺炎や呼吸障害を患っていた。(c)AFP