【9月4日 AFP】映画『グリーンマイル(The Green Mile)』でアカデミー賞(Academy Awards)助演男優賞にノミネートされた米俳優マイケル・クラーク・ダンカン(Michael Clarke Duncan)さんが3日、死去した。54歳。代理人らが同日、明らかにした。

 広報担当者によれば、ダンカンさんは7月13日に心筋梗塞を起こし、完全に回復しないままだったという。リアリティー番組『アプレンティス(The Apprentice)』で有名になった恋人のオマローサ(Omarosa Manigault)さんは、同広報担当者を通じてプライバシーの尊重を求めた。

 1957年12月10日、シカゴ(Chicago)で生まれたダンカンさんは、俳優を目指しロサンゼルス(Los Angeles)へ引っ越した。身長196センチのたくましい体を持ち、ウィル・スミス(Will Smith)やジェイミー・フォックス(Jamie Foxx)のボディーガードとして働くかたわら、端役を得るようになる。

『アルマゲドン(Armageddon)』がきっかけとなり、スティーヴン・キング(Stephen King)原作の『グリーンマイル』への出演が決定。少女2人をレイプし殺害した罪で有罪となったが、実はえん罪で、トム・ハンクス(Tom Hanks)演じる看守と心を通わせるという死刑囚役を好演した。

 この演技でダンカンさんは、アカデミー賞のほか、ゴールデン・グローブ賞(Golden Globe Awards)などにもノミネートされた。出演した映画は約50本にのぼる。(c)AFP