【7月9日 AFP】(一部更新)数々の映画やテレビドラマで活躍し、1955年の映画『マーティ(Marty)』ではアカデミー賞(Academy Awards)主演男優賞を受賞したアーネスト・ボーグナイン(Ernest Borgnine)さんが8日、死去した。95歳。マネジャーがAFPの取材に対し、明らかにした。

 地元メディアによると、ボーグナインさんは8日、ロサンゼルス(Los Angeles)市内のシダーズ・サイナイ医療センター(Cedars-Sinai Medical Center)で家族に見守られながら息を引き取ったという。

 マネジャーはAFPに対し、「はい。残念ながら本当です」と報道を認めたが、詳細は語らなかった。

 1917年1月24日、コネティカット(Connecticut)州ハムデン(Hamden)に生まれたボーグナインさんは、海軍を除隊後、舞台俳優としてキャリアをスタートさせた。映画『地上(ここ)より永遠に(From Here to Eternity)』で営倉係のファツォーを演じ、一躍有名に。その後は、多くの映画やテレビに出演。第2次世界大戦を舞台にした映画『特攻大作戦(The Dirty Dozen)』や、テレビシリーズ「エアウルフ(Airwolf)」「McHale's Navy」などへの出演でよく知られている。

 主人公を演じた『マーティ』は、照れ屋な男の淡い恋を描いた作品で、アカデミー賞主演男優賞のほかに、作品賞、脚本賞、監督賞も獲得した。

 2007年にAFPが行ったインタビューで、ボーグナインさんは俳優を目指す若者に、「俳優になる前に、地道な職に就いた方がいい」とメッセージを送っていた。

「(俳優としての)技を磨く前に人生を学ぶべきだ。それに、スクリーンではサングラスをかけない方がいい。自分がクールに見えると思っているのかもしれないが、目は俳優の最大の財産なんだ」(c)AFP