【5月9日 AFP】米ロサンゼルス(Los Angeles)のホテルで性行為を強要したとして、7日にマッサージ師の男性から訴えられた米俳優ジョン・トラヴォルタ(John Travolta)さん(58)に対し、別の男性マッサージ師が新たに同様の訴えを起こしたが、トラヴォルタさんの弁護士マーティン・シンガー(Martin Singer)氏は8日、「ばかげた作り話だ」と一蹴した。

 トラヴォルタさんに性行為を強要されたとして訴えを起こした男性マッサージ師はこの2日間で2人目。2件とも原告の身元は明らかにされていないが、ロサンゼルス郊外パサデナ(Pasadena)を拠点とする同一の弁護士を通じて起こされている。

 1件目の訴訟は今年1月16日、ビバリーヒルズホテル(Beverly Hills Hotel)のコテージでトラヴォルタさんに施術した男性マッサージ師が、トラヴォルタさんに「お返しマッサージ」をしてあげると言われ、性器を触られたとして200万ドル(約1億6000万円)の賠償を求めているもの。

 この1件目の訴訟に対してトラヴォルタさんの広報担当者は、マッサージ師が施術をしたという当日、トラヴォルタさんはロサンゼルスはおろか西海岸にはおらず、東海岸にいたと反論し、訴えは「まったくの作り話ででっちあげ」だと非難した。

 すると8日に別の男性マッサージ師が同じ弁護士を通じて、1月28日に米南東部ジョージア(Georgia)州アトランタ(Atlanta)で、トラヴォルタさんに性行為を強要されたとして同じく200万ドルを求める訴えを起こした。

 トラヴォルタさん側は今度はシンガー弁護士が対応し、「2件目の『匿名』の訴えも1件目同様にばかばかしく」、1件目の訴えでトラヴォルタさんがいた場所と日付の不一致を指摘された後に、原告側の弁護士が起こしたものであることは明白だと批判した。「彼(原告側弁護士)がメディアの報道を見た後に、わたしのクライアント(トラヴォルタさん)が映画撮影のためにアトランタにいたことを確認しただろうことは明らかだ。しかし、1番目の訴訟も2番目の訴訟もでっち上げであることに変わりはない」

 広報担当者によるとトラヴォルタさん側は、悪意のある訴訟を起こしたとして、原告と原告側弁護士を逆に訴える構えだ。(c)AFP

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