【5月21日 AFP】隠し子をもうけていたことが発覚し、25年間連れ添った妻のマリア・シュライバー(Maria Shriver)さんと別居している俳優で米カリフォルニア(California)州前知事のアーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)氏(63)は19日、計画していたハリウッド映画への復帰を延期することを弁護士を通じて発表した。

 シュワルツェネッガー氏の弁護士のパトリック・ナップ(Patrick Knapp)氏によると、シュワルツェネッガー氏の要請により、現在交渉中または進行中の映画プロジェクトを全て一時中止することを大手タレント事務所、クリエイティヴ・アーティスツ・エージェンシー(Creative Artists AgencyCAA)側に伝えたという。シュワルツェネッガー氏は今は個人的な問題に集中しており、映画プロジェクトの日程調整などには一切関与したくないという意向で、いつまで延期するかについては「追って発表があるまで」と述べた。

 これにより「ターミネーター」シリーズや、新作『Cry Macho』などの製作が延期となった。また、知事時代の愛称を題名にしたアニメプロジェクト『Governator』の製作も一時中止と伝えられている。

■別居の原因は「家政婦との隠し子」

 シュワルツェネッガー氏は前週、妻のマリア・シュライバーさんとの別居を発表。17日の会見で別居の原因について、およそ10年前に隠し子をもうけていたことをシュライバーさんに明かしたためだったと述べていた。

 一方、米誌ピープル(People)によると、ケネディー家出身のシュライバーさんは、腕利きの離婚弁護士ローラ・ワッサー(Laura Wasser)氏を雇った。また、情報筋によるとシュライバーさんは「離婚したいのかどうか、まだ悩んでいる」という。

 報道によると、隠し子の母親は家政婦のミルドレッド・パトリシア・バエナ(Mildred Patricia Baena)さん。シュワルツェネッガー氏がことし1月に知事を退任するまで、20年間にわたってシュワルツェネッガー家の家政婦だった。ロサンゼルス(Los Angeles)から160キロ北に離れたベーカーズフィールド(Bakersfield)にあるバエナさんの自宅前には大勢の報道陣が詰め掛け、バエナさんの帰宅を待ち構えている。(c)AFP/Michael Thurston