【3月25日 AFP】23日に79歳で死去した米女優エリザベス・テイラー(Elizabeth Taylor)さんが最後のジョークを残してくれた――「自分の葬儀に15分遅刻する」と遺言していたのだ。

 2年足らず前、長年の友人だった故マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)の葬儀に自ら参列した米ロサンゼルス(Los Angeles)郊外グレンデールのフォレストローン墓地(Forest Lawn Memorial Park)に、テイラーさんの遺体は亡くなった翌日の24日、葬られた。

 近親者だけで行った葬儀の後、テイラーさんの広報担当は次のような声明を発表した。「葬儀は午後2時からの予定でしたが、遅れて始めるようにというミス・テイラーの依頼がありました。ミス・テイラーは次のような指示を遺されていました。告別式は公式に発表した時刻よりも少なくとも15分遅く始めること、その際『彼女は自分の葬儀にさえ遅刻したがった』と発表すること」

 広報によると約1時間の告別式では、ジェラルド・マンリー・ホプキンス(Gerard Manley Hopkins)の詩、「The Leaden Echo and the Golden Echo」のほか、テイラーさんの子どもや孫たちが捧げた言葉が読み上げられた。孫のリース・ティビー(Rhys Tivey)さんはトランペットで、讃美歌『アメイジング・グレイス(Amazing Grace)』」の感動的なソロ演奏を披露し、ジェリー・カーター師が式を執り行った。

「棺は閉じられ、グレンデールの渓谷に香り高く咲くたくさんのクチナシやスミレ、ユリで覆われました。ミス・テイラーは大霊廟に葬られ、ミケランジェロの大理石の天使がそびえ立つふもとに安置されました」(c)AFP

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